「ただいまー・・・」
「おかえり萌香」
あたしは家に帰ると同時に、司に出迎えられた。

「萌香、ちょっといいかな」
「・・・?」

司に呼ばれるなんて・・・
なんかあったのかな。


「実は、伝えてない事があったんだけど」

「・・・何?」

伝えてない事?
いったい何――――――




「萌香を愛してる―――・・・」




ほんの一瞬だけ

時が止まったような気がした・・・


「っっってえええええええええ!!!!??」
なっっなに言ってんの司ぁぁぁぁぁ!!!

「僕がここに住んでる理由も、ちゃんとあるんだ。
まだ言えないけど―――・・・」

何いきなりそんな―――・・・
あたしどうしたら・・・。



「でも覚えといて。
僕は萌香を一生愛すよ。
幸せにする自信がある。
―――あの“羽月ゆい”よりも」



・・・“羽月ゆい”・・・!?
もしかして、ばれてるの!?
裕貴くんが“羽月ゆい”の正体だって事・・・。

もうわからない・・・

自分の気持ちなのに。

麗ちゃん―――――

助けて・・・・・・・