「なんだ、
彼女と一緒だったんだ。
気付かなかったよ。じゃあな」
あたしは一方的に
早口で言い切った。
何を口走ったのか分からない。
ただ、あの2人の空間にだけは
どうしてもいたくなかった。
心にポッカリと
大きな穴が開いた。
身も心も全てが凍えていた。
そのまま気が付いたらあたしは
元の席に戻ってきていた。
さっきから准一は
何度も何度もあたしの名前を
呼んでくれていた。
「あ、ごめん」
「何があったんだよ」
「大丈夫だって。
いつも通りだし。何頼む?」
「どこがだよ!!」
完全にキレているアイツ。
なんでそんなにも怒ってるのよ?
あたしはいつも通りで…
「だったら、
なんで泣いてるんだよ!!」
准一に言われて初めてあたしが
涙を流していると気が付いた。

