社長のご指名

「まま、おいしいね〜。」


「おいしいね〜。あっ、紗衣こぼしてる。」


「う?」


「はい、あ〜んして?」


「あー。」





紗衣に食べさせて、私も食べようとしたけど………視線を感じる。




チラッと前を見ると海堂社長が微笑んでいた。





何?………私、いけない事しちゃった?





「あの…海堂しゃち…。」


「さーくんもあーんしゅる?」





と言う紗衣の言葉に遮られてしまった。





「まま、さーくんもあーん。」


「紗衣がするの?」


「まましゅるの!」





はぁぁぁあ?





もう一度海堂社長を見ると眉を下げ苦笑してる。





「紗衣の言う事は気にしないで下さい。」


「はい。わかりました。」





クスクスと笑われて恥ずかしくなる。





「ままっ、さーくんあーんして!」

「今度ね。」


「やだぁー!しゅるのー。」





泣き出しそうな紗衣はしつこく懇願してくる。