社長のご指名

やっとオムライスが完成し、テーブルを片付けてお皿を並べる。





「オムラース!」


「今日はオムライスだよ。」


「オムラースしゅきぃ〜!さーくんもしゅき?」


「大好きだよ。」





私と海堂社長は向かい合い、その間に子供用の椅子を置いて紗衣を座らせる。





「じゃあ、食べましょうか?」


「いたーきましゅ!」


「いただきます。」


「どうぞ。」





パクパクと先に食べ始めた紗衣。




一口目を食べた海堂社長を凝視してしまう。





オムライスは得意ってだけで、美味しく出来た自信なんてない。





それに、紫穂以外の人に作ったのは初めてだったから味が心配……。





「あの…どうですか?」


「美味しいですよ。鳴海さんの手料理を食べれて幸せです。」





美味しいと言ってもらえて嬉しいけど、幸せは大袈裟なんじゃないかな…?