社長のご指名

会計を済まし、片手に買物袋を下げ足は駐車場に向かって進む。





本当……うさぎのぬいぐるみをどうしようか。





そんな矢先、目に飛び込んで来たのは彼女だった。





離れいても、はっきりと顔が見えなくても彼女だと確証出来た。





女の子を膝の上に乗せ、ゆっくりと頭を撫でている。




また会えた―――…。





これでぬいぐるみも返せると思っているのに、見入ってしまって足が動かない。




早くしないとまたキッカケを逃してしまう。





そう焦ってる間に彼女は立ち上がり、また距離が広がっていく。





一歩を踏み出し、彼女を追いかけようとしたがここでうさぎを返したら呆気なく終わってしまう。





距離を保ちつつ、彼女の後を付いて行く。





まるでストーカーみたいだと自分の行動に呆れてしまったが、少しでも長く彼女を見ていたいんだからしょうがない。