社長のご指名

「何かございましたら、お客様サービスセンターにお申しつけください。」





一通り説明を聞き、最後にそう行って部屋を出たポーター。





ジャグジー付きのお風呂、キングサイズのベッド、なにもかもが豪華なこの部屋はいわゆるスイートルーム。





たまにはこんな贅沢もいいよね。





「ままっ、すごいねー!」

「すごいねー。」





私の腕から下りた紗衣は窓ガラスに手を付け、感激しながら外を見てる。





連れて来てよかったと心から思える。





「海堂社長、どうぞ座って下さい。」


「失礼します。」





危ない……海堂社長の事忘れるところだった。





「お子さん可愛いですね。何歳ですか?」


「ありがとうございます。今、2歳です。紗衣、こっち来て。」


「あーい。」





パタパタと走って来た紗衣。





「挨拶して。」


「なるみさえでしゅ。2さいでしゅ。」





そう言ってペコリと頭を下げた紗衣。