話しを聞いてると、やっぱり昨日のやつだった。





社長は会社にいるらしく、私も会社に向う事にした。




急いて、朝食を食べボストンバックを持って家を出た。





「紗衣、ちょっとだけままの会社行くね。」


「あいっ。」





紗衣をチャイルドシートに乗せて、車を発進させた。




今日は車だったから、10分も経たずに会社に着いた。




社員駐車場に車を停め、裏口から入り秘書課に向かった。





「章菜、ごめんなさいね。紗衣ちゃんもごめんね。」

「いいですよ。今からデータ送ります。」





紗衣を隣のデスクのイスに座らせ、パソコンを立ち上げた。





「紗衣、机の上は触っちゃダメだよ。」


「あーい!」





データを送り、ちょっと社長の仕事を手伝う。





「本当に助かったわ。ありがとーう。」


「いいえ。」





ふっと時計を見ると、11時前だった。