社長のご指名

「お待ちしておりました、鳴海様。こちらにお掛け下さい。」


「失礼します。」





ソファーに促され、秘書と向かい合うように座る。





お互い口を開く事なく、数分経って萩原先生が現れた。





「遅れてすまない。」


「いえ。急な話にも関わらず、時間を割いて下さってありがとうございます。」




髪もヒゲも白髪で、ガタイがよく、声は低く、気難しそうな顔をしている萩原先生。





「君は下がってくれ。」


「はい、失礼します。」





秘書を部屋から出し、2人っきりになってしまった。




「今日はどういう用件だ?」


「はい、弊社とRoseさんで共同企画をする事になりまして…………。」


「聞いたよ。カタログを出すんだろ?その写真を俺に撮って欲しいって事だろ。」





話しを遮られ、そう言われた。





「はい。承諾していただけますか?」


「モデルは決まったのか?」