社長のご指名

「私ね、あなたには光のあるところが似合うと思うの。誤解しないでね、秘書として凄く助かってるのよ。これは私のエゴかしら……モデルのアキが忘れられないの。」





眉を下げ、控えめに言う社長。





「あなたより随分年上なんだけど、憧れたわ……アキみたいになりたいと、洗練された大人の女性になりたいと……それにね、あなたに服を着て欲しくてこの会社を立ち上げたのよ。」





社長は私を過大評価し過ぎてる……私は洗練された大人の女性なんかじゃない。





子供の様な振舞いや言動すれば、周りのモデル達に嘗められる。





蹴落とされ、仕事を取られ、なくなってしまうかもしれないと当時のマネージャーに口煩く言われた。





「モデル事務所に入れとは言わないわ。ただ、この会社の専属モデルになって欲しいの。紫穂と一緒にね。」