「出社そうそう申し訳ないんだけど……今日であなたを解雇しようと思うの。」


「か………い…こ……。」





頭が真っ白になった。





けど、反論は出来なくて受け入れるしかない。





当然と言えば当然の事で、なんの資格もなく高校に行ってないし、マスコミに追われるからと長い有給を取り、復帰すれば事故に遭って数ヵ月も休んでしまった。





こんな秘書課は役立たずで当然でそれでも社長は私を採用してくれた。





人生をかけて感謝しなくてはならない人。





「言い方が悪かったかしら……。」

「社長……?」


「章菜には秘書ではなく、julietの専属モデルをして欲しいの。」

「専属……モデル……。」





モデルなんて………するつもりなかったし、なんで今?





「社長……モデルは…私はもう……。」





モデルなんか出来ない。





だってまた……また紗衣になんかあったらもう生きていけない。