今日から住む部屋は30階にあり、このフロアには3世帯しかない。




朔夜に促され、部屋に入ってもビックリ。





玄関自体が広いし、キッチンもダイニングもリビング、お風呂も他の部屋も広すぎで生活感がないようにみえる。





掃除するには1日では終わらないんじゃないかな……。





キッチンは調理器具、リビングはクッションと観葉植物、お風呂にはアメニティ、クローゼットは綺麗に掛けられた洋服があり、すべて見慣れた物だった。





「本当に移動したんだ…。大変だったでしょ?ありがとう。」


「嬉しいけど、殆ど業者任せなんだよな。章菜と紗衣ちゃんの洋服は俺がしたけど。」





ニヤリと意味ありげに口角を上げた朔夜。





「………朔夜?」


「紗衣ちゃんが寝た後が楽しみだなー。俺、Tバックより紐パン派なんだ。」


「―――――っ。」


「ほどいて?って可愛く言ってくれるのを期待してるから。」