「ふぉー!」





病院から30分ほどでこれから住む所に着いた。





駅と私と朔夜の会社に近いセキュリティ万全の高層マンション。





入口を抜ければ、だだっ広いエントランスがあり、その先にまた入口がある。





住居者は2つ目の入口で部屋のキーを読み込ませてからエレベーターホールに向かう。





訪問者は部屋番号を押さなければならない。





地下駐車場とマンション入口、エントランスに監視カメラが付けられている。





豪華すぎるほどのマンションでどんな人が住んでいるのか気になる。





「広いね……より、凄い?」


「そう?馴れたらそう感じなくなるって。章菜だってこのくらいのマンション買えるだろ?俺の数倍収入はいいんだから。」


「それは何年も前の話なの。」





確かに遣いきれないほどの収入はあったけど…住むだけの為に数千万なんて勿体ない。