「誰が仕事だって?」


「ごめんね。ああでも言わないと紗衣が寝ないんだもの。」


「まぁいいけどさ。」


「ねぇ…仕事は?本当に行かなくていいの?」


「今日は午後から。」


「ふーん……。」





仕事の話を聞いた途端、目を逸らした朔夜は嘘をついている。





「無理して毎日来なくていいからね。仕事を優先して。」


「無理してない。俺が会いたいから来てるだけ。気にすんな。」





そう言ってもらえるのは嬉しいんだけど…………ねぇ?





私もベッドに横になり、julietやRoseの話を聞く。





前ほどはないけど、またにマスコミが会社や病院に彷徨いてるらしい。





一時的とはいえ、復帰しその後事故にあったんだからしょうがないんだろうけど……。





「退院してすぐ一緒に住むだろ?衣類は須藤さんに任せて後の家具やらは業者に頼んで運んでもらう事にするよ。」





ここまでは覚えてるんだけど、その後はリハビリで意外と体が疲れてたらしく寝てしまった。