嗚咽を漏らしながら、幸せな事を言ってくれる紗衣。





「うん、そうだね。ままは紗衣ちゃんのだもんね。」


「ゔっん。」


「紗衣ちゃんは、まま好き?」


「しゅっきぃ。」


「僕は?」


「さーくんもっ、しゅきぃ。」


「じゃあさ、僕が紗衣ちゃんのぱぱになっていい?」


「ぱっ、ぱぁ?」





紗衣がなんて答えるのか不安になる。





それに………本当にこれでいいの?





気持ちが通じ合えて嬉しいのは確かなの。





でもね、朔夜は本当に私でいいの?





紗衣は自分の子供じゃないんだよ?





「……菜………章菜。」





ハッとして顔を上げると、微笑んでる朔夜がいた。





「えっ……何?」


「聞いてなかったのか?」


「……うん、ごめん。」


「しょうがないな…。紗衣ちゃん、僕は誰?」


「ぱぱぁ〜!」





“ぱぱ”って言葉に感動した。





「ままとぱぱぁ〜!うきゃー!」