体が壊れてしまいそうな激痛。





荒くなる呼吸に、顔を流れる汗。




2月14日 5時46分に紗衣が産まれた。





「女の子が産まれましたよ。」





そう言って、助産婦さんが胸の辺りに紗衣を乗せてくれた。





産声をあげる紗衣。





修一と私の想いの結晶。





「紗、衣………。」





目尻から次々と涙が流れる。





「紗衣、産まれて来てくれてありがとう。ママがいるから…紗衣にはずっとママがいるからね。」





拭っても拭っても涙が止まらない。





小さな手のひらに、小さな体。





私があんな事をしていたせいで、途中から成長が遅れてしまったらしい。





2000グラムちょっとしかない紗衣の体を見て後悔した。





もっと紗衣の事を考えてあげればよかった。





どうなってもいいなんて思ってごめんね。