「鳴海章菜さんですか?警察です。少しお話を聞かせて頂きたいのですが…。」





泣き崩れた私を見下ろす2人。





先生と看護師は部屋を出たらしく、紫穂と海堂社長、今来た警官と私しかいない。





海堂社長が抱き上げようとしたがそれを拒んだ。





「この男を知っていますか?」





見せられた写真。





全く知らない人だけど、一度会った覚えはある。





アパートの前で握手を求めて来た男だった。





「今回の事故もストーカーしていたのもこの男が犯人です。」





この人がストーカーだったの?





「……って。」


「鳴海さん?」


「帰れって言ってんのよっ!ふざけないで!私はストーカーにあってると3度も相談しに行ったわっ。なのにアンタ達警察は取り合ってくれなかったっ!アンタ達のせいよ!アンタ達のせいで紗衣が怪我したのよ?助からなかったらどうしてくれんのよっ!」