家に着いて、荷物を下ろす。





私は紗衣を寝かせて、洗濯物を取り込む。





紫穂は夕食の下準備。





「ねぇ〜、聞いていい?」

「ん?」


「章菜はさ、恋しないの?」





洗濯物を畳んでた手が止まってしまった。





「……しないかな?紗衣命だしね。」


「そう言うと思った。でもさ、章菜が誰かを好きになったらその恋応援するからね!」


「ありがとー。」





恋か―――…。





紗衣が産まれてから特に考えてなかったし、したいと思わなかったな。





「よっし!準備終わり!」





手伝うよって言って紫穂も隣に座り、一緒に洗濯物を畳む。





高校時代の話しをしてる内に洗濯物も畳み終わり、コーヒーを飲みながら2人で思い出に浸ってた。





「ままぁー。」





目を擦りながらヨタヨタと紗衣が起きてきた。