ドアからひょっこり顔を覗かせる雪菜。





｢………どうしたの?｣


｢お姉ちゃんと一緒に仕事出来るのが嬉しくて来ちゃった!｣





照れたように笑う姿が可愛い。





｢あの……アキさんとユキさんはご姉妹なんですか!?｣


｢そうなんですよ。｣





スタイリストさんが私と雪菜を交互に見ながら驚いたように声を上げた。





まぁ、知らない人は驚くんだよね…。





私は父親に似て身長は高いし、可愛いという顔ではない。





プライベートでは、仕事と違ってコロコロ表情を変えるわけじゃないから近寄り難いと言われる。





私に比べて雪菜は誰が見ても母親似と言われるほどで、身長は160ぐらいでパッチリした目にフワフワのパーマかかった髪の毛。





守ってあげたくなるようなタイプ。





実は、そんな雪菜が羨ましい。