体を消毒し、小さな浮き輪を持って子供用プールに行く。





「狡い……。」





更衣室に入ってから不機嫌だった雪菜がやっと口を開いたら。





「お姉ちゃん狡い…。」





ポツリと言われた言葉に首を傾げる。





「雪菜?」


「色気全開のビキニ狡い。」


「普通のビキニじゃない。」


「どこがさっ。回りの男にチラチラ見られてるよ?」


「あのね〜私、子供がいるのよ?そんなわけないじゃない。見られてるのは雪菜よ。」





若くてピッチピチの肌してるんだから、男はみんな見てるのに気づいてないんだから。





「お姉ちゃんの鈍感…。」


「はいはい、むくれないの。折角来たんだから遊ばなきゃ。」





未だ不機嫌な雪菜の背中を押してプールに入る。





プールに入った途端、笑顔が戻り紗衣と遊びだした。