「あっ!見たよぉ〜。」


「見たって?」


「今更惚けてもダメなんだからね!ほらっ、コレ!」





大きなバックから取り出し、見せられたのはjulietのカタログ雑誌。





もう発売してるのは知ってたんだけど……





「なんで……?」





どうして私が表紙なの?





「お姉ちゃんが表紙飾るなんて何年ぶり?てかね、スタッフさんに聞いたんだけど、すぐに売り切れになっちゃってかなり重版かかってるんだって〜!」





雪菜の話しに戸惑いを隠せない。




表紙を飾るなんて聞いてなかった。





ただ、代役でちょこっと載る程度だと思ってたのに……。





「お姉ちゃん、そんな顔しないで?」


「あ…ごめん、ね?」


「私が凄く憧れてて、尊敬してやまないのはお姉ちゃんなの。コレ見た時、凄く嬉しかったんだから!だから、友達に“私のお姉ちゃん超美人でしょ!”って自慢しちゃった!」