社長のご指名

私もベンチに座り、そっと抱き上げ頭を撫でる。





「紗衣、うさぎさんどこにいるかわからないの。」


「うさたん……。」


「家にくまさんがいるからうさぎさんは諦めよう?」

「うっうわぁぁん。うさたーん!」





本格的に泣き出した紗衣の背中を撫でる。





「紗ー衣、家にもたくさんうさぎさんいるよね。」


「うー、うさたん…。」


「うさぎさんもままに会いたくなったんだよ。」





徐々に泣き止み出した、紗衣はギューと私の服にしがみ付いてくる。





「うさぎさんはままがいなくて寂しかったんだよ。」

「えっく……うっ…。」


「紗衣はままがいなくなってもいいの?」


「いにゃー。」


「イヤだよね。ままも紗衣に会えないのイヤだなー。」


「さえもいにゃー。」


「じゃあ、もう泣いちゃダメ。ねっ?」


「あい。」





涙で濡れた顔を私の胸に埋めてくる。