社長のご指名

けど――――…





「海堂社長……。」


「忘れられないんですよね?それでもいいんです。今の鳴海さんも昔の鳴海さんも全て好きなんです。」





今の言葉を聞いて勢いよく体を離した。





目を見開いて海堂社長を見ると真剣な表情で私を見ている。





「鳴海さん………。」





なんで……?





なんで海堂社長が知ってるの?





そりゃ元々知ってたのかも知れないけど、海堂社長は知らなかったでしょ?





「僕は昔の鳴海さんを見てみたいんです。友人から鳴海さんの写真を見せてもらいました。その瞬間全身の血液が逆流するほどの衝撃を受けたんです。」





それで私の事を知ったの?





一目惚れ……写真を見た……やっぱりね。





「海堂社長のお気持ちに答える事は出来ません。これから先もそれは変わりません。」





だって―――…外見だけなんでしょ?