『うち、女の子やもん!』


「お前、とことん意味わからんねん…」


叫ぶあたしに、日向が呆れた声を出すのも無理はない。


『分かれや!うちは女や!!』


「アホか!んな事、はなから分かってるわボケ!」


『いや、日向はあたしを男やと思ってるんや……多分』


「お前の被害妄想や!」


叫ぶあたし達の声は、夜遅くまで響いていた。


もちろん…あたしの声は、周りには響いて無いのだろうけど。