『…なに?』
震える自分の手に握りこぶしを作ると、もう一度彼に目をやった。
「陽菜はもし未来が分かるとしたら、知りたいと思う?」
……なんて、突飛な質問なんだと思った。
けれど、今のあたしにはぴったり過ぎるその選択。
いくら現実に見放されたって、未来は明るいものだと信じたい。
けれど、その希望すら持つ力が残ってないとしたら―――?
『うち、未来なんて知らんくていい』
「……」
『知らんくても、出来ることはたくさんある』
「……あぁ」
『過去も未来も、今があればそれでいい』
「あぁ」
『―――うちは、今が大事』

