彼の寂しそうな笑顔を見ていると、何故だかこっちまで寂しくなる。 『もう、大丈夫』 そう言うと、救急箱を持って立ち上がった。 だめだ、これ以上彼の目を見ていると泣きそうになる。 『ちょっと日向!包帯返して……って、寝てるやん』 寝息を立てる彼の横に落ちていた包帯を拾うと、代わりに布団をかけた。 ―――あたしは、間違ってるんだろうか…? 急に不安になって、何故だか妙な息苦しさに襲われた。 「―――陽菜」 壱夜に呼ばれて彼の方へ目をやると、救急箱が床に落ちて大きな音を立てる。