「俺がおったらよかってん。ごめんな、陽菜…っ」 たくさんの思い出と記憶の数々が雨と共に流れていく。 「いやっ…!」 「っ…!?」 「ごめんっ…怖い。日向やのに…日向やって、分かってるのにっ―――ごめんなっ!」 突然ドンっとした衝撃とともに、俺の身体は後ろへと押しやられた。 呆然と立ち尽くす、俺の目の前を陽菜が涙を流し走り去る。 スローモーションに映る景色に明るい光が織り交ざり――― 「陽菜…あぶないっ!!」 「え―――…?」 ハッとして叫んでも、すでに遅い。