Heavenly sky-あたしと君に残された日々-





―――――☆


「ひーなちゃん」


あたしの携帯をパタンと閉じた稲葉が楽しそうに振り返る。


その笑顔にやっと自分が騙されたんだと気がついた。


「……うち、ハメられたわけ?」


そう言って奴を睨みつけると、稲葉はあたしの頭を撫でながら馬鹿にしたように笑う。


「相変わらずアホやね、陽菜ちゃんは」


「……っ言われんでも分かってる!」


―――そう。言われなくても分かってる。


前のめりになって叫ぶと、後ろで捻り上げられた手がズキッと痛んだ。


「愛されてるなぁ、あのライオンに」


あたしの顎を掴み顔を近づけて来る稲葉は、相変わらずニタリとした表情を張り付け、


「この可愛い顔と体にキズつけたら、あいつどんな顔するんやろなぁー?」


あたしの頬に爪を立てると、顎先に向けて指を滑らせていく。