仕方なく陽菜に連絡して開けてもらおうと思い、番号を引っ張り出してコールするも、 「あれ…?」 虚しくもコールを繰り返すばかりで一向に繋がらない。 やがて留守電へと切り替わる俺の携帯に少しの胸騒ぎを覚え、もう一度コールしてみるもやっぱり繋がることはない。 窓から見える空は暗く、どんよりとした雲が俺を追い詰めるように広がっていく。 ―――まさか。 そう思い、3度目のボタンを押した時だった。 「―――うるさいな」 長いコールの末、聞こえたのは低い男の声だった。