「はーにゃーせー」 「いーや」 陽菜の視界を手で遮りながら、火照った顔を元に戻そうと奮闘する。 「もう!日向なんかにあげへんもんっ」 しばらくして、陽菜が「べーっ」と舌を出し、俺の手から逃げ出した。 「へっへっーざまあみろ」 そう楽しそうにパンを振り回す。 「うちが食べちゃうもんねー」 さらに調子に乗ってけらけら笑う幼なじみに、俺はニヤリと口元を緩めた。