「…ちっ」 「なぁに拗ねてんのー?」 陽菜の冷えた指が俺の頬をつつく。 その冷たい感覚が、不覚にも火照った頬の熱を奪って気持ちいい。 ―――まぁ俺も、こいつの能力に魅せられた一人かと聞かれれば、否定すらできないけれど。 陽菜から受け取ったコーラを開けると、プシュッと爽快な音がした。 それを口に含むと、予想以上の炭酸に思わず顔をしかめ――― 「あーもう、ごめんって!」 何故か少し焦った陽菜の声が聞こえたかと思うと、俺の目の前には裸にされた焼きそばパンがあった。