―――☆ いつだって、きっとあの日だって、空は変わらずあたしの上にいた。 『……っふ…ぇ』 「………」 温かい、けれど切ない。 日向の腕に抱かれていたあたしは、そっと屋上に降ろされた。 泣き続けるあたしを、尚も強く抱きしめる彼の腕は微かに震えていて、 「……陽菜、」 『…っう……く…』 『陽菜、ごめん』 何度も何度も、謝罪の言葉を繰り返す。