「ちょっと!あんたやりすぎっ!」


そう叫ぶ彼女は何故か少し必死で、


「…あぁ」


床に転がる彼らに目をやると、その意味が分かった。


血だらけの顔で尚もへらへらと笑い、俺と津田を濁ったその目で映す。


終わってるよ、お前。


そう思いながら唇に広がった血を親指で拭っていると、


「ちょっと聞いてんの!?」


ぐいっと無理やり視線を変えられた。


もちろん、目の前にいるこのつり目女に。