『……日向、携帯あったん?』 「うん」 『…ほんま、ドジやなぁ』 「うん。……陽菜、」 『……っ…』 「……陽菜、ごめん」 目の前の日向がゆらゆらと揺れる。やっぱり駄目だ。 日向を前にするとホッとして、涙が止まんなくなる。 『……日向ぁ』 けど、いいや。今日はいいや。 『…っく…助けて』 今日だけはさ、多目にみてよ。 日向に腕を伸ばして、そのまま倒れるように抱きついた。