いつもより少し威圧感を含む壱夜の背中を見送り、言われた通りしばらく目をつぶっていた。 周りの音は不思議と何も聞こえてこなかった。 ただ、頭の中を駆け巡る冷たい言葉達は一向に消えてくれず。 『……消えたい』 どうしよう、心が押しつぶされそうだ。 日向、苦しい。苦しいよ。 もしかして日向が必死で隠していた秘密ってこれ? そうなん?なぁ、日向―――… 「……陽菜」 顔を上げるとタイミング良く、あたしと同じようにしゃがんだ日向がいた。 その悲しそうな瞳に、泣きべそなあたしの顔が映り込む。