早く壱夜のところまで走っていればよかった。 嫌な予感はしていたのに。 どうしてこういう時だけ理解力あるんだ。 ―――やっぱりあたしはとんでもないバカだ。 「やっぱあれって自殺やったんかな?」 もう止めて。 「知らんわ。あんなんどーでもいいし」 もう消えたい。 「ははっ綾子つめてー」 耳を押さえてしゃがみ込む。暗闇に引きずり込まれそうで怖い。 どうすればいいの、あたしの前にも後ろにももう道はない。