そんな日向の優しさに、あたしはいつも甘えてばっかりだ。 「違うんか?」 もう一度、今度はあたしの頭を撫でながら彼は言った。 ―――そしてあたしは閉じてしまおうとしていた心の扉を開けて、また口を開こうとしている。 『……日向、』 「ん?」 『日向…あのな、』 「…うん」 『あいつ、何なん?』 「あいつ…?」 日向が怪訝そうな顔して聞き返す。