『なっ…』 「ヤキモチ?」 『ち、ちが…』 「陽菜たん、かーわい」 『……』 「……」 『……きも』 あまりの面倒くささに少し睨んで言うと、何とも楽しそうな日向の瞳に不機嫌なあたしが映り込む。 その自分の顔にすらイラついて、バカみたいに『ふんっ』と鼻を鳴らして背を向けた。 『やっぱり…今日は帰る』 よく分からない不安とか、喜びだとか、最近のあたしは日向に感情を振り回されっぱなしだ。 そう振り返らずに言った言葉は、まるであたしの気持ちみたいに弱々しくて―――…