ぐるぐると渦巻く黒い胸の内に、気を抜いたら呑み込まれそうになる。 「どっか具合悪いんか?」 彼女の言葉に日向がそう返すと、山岸の頬は嬉しそうにピンクに染まって、 「…うん。ちょっと頭痛いだけ」 「そっか、大丈夫か?」 「うん、大丈―――…」 「いだだだだだだっ!!」 幸せそうに受け答えする彼女に何故か苛立って、気付いたら掴んでいた日向の腕に物凄い圧力をかけてしまっていた。