―――パリーンッ
綾子が両手で机を持ち上げたのとほぼ同時に、彼女の手から離されたあたしの机。
大きな音で窓を突き破ると、それはカーテンの向こうに消えてしまった。
時間差で、ガコンだかドコンだか分からない音が、割れた窓の向こうから聞こえてきて―――…
それが、三階の教室から投げ捨てられたあたしの机が、地上の中庭に落っこちた音なんだと、聞いてもないのに分かってしまう。
割れた窓ガラスの衝撃の音が余韻として残る中、唖然と綾子を見つめる周囲。
刹那に何が起こったのか、クラスメイト達は理解できてないようだった。

