ネイルの施された指先がそっと机に滑らされ、より一層緊張が高まった。 ―――次の瞬間。 …目の前で起きた衝撃的な光景に、体の細胞全てが固まったんじゃないかと思った。 大きな音に、飛び散るガラスの破片。 ひっくり返って割れた花瓶が、床に小さな水溜まりを作る。 飾られていたお花は、無惨にも彼女の上履きの下で踏み潰され、 「こんな奴、おらんかったらよかったのにっ!」 悲鳴にも似た綾子の叫びが教室中に響き渡った―――…その直後。