廊下の掲示板に張り出された紙は、すぐに学年中へと知れ渡った。


クラスもその話題で何故か盛り上がっていて、日向の名前をそこら中で耳にする。


『サボリになっちゃうな、イチ』


スクールバックを持って教室を出る壱夜の背中に声をかけると、彼はフッと軽く笑った。


「だりぃし丁度いい」


その言葉にあたしも笑って校舎を出ると、門にぐったりとした金髪が立っていた。


処分を言い渡されたばかりのくせに、彼はあたし達を見つけるとあっけらかんとした笑顔を向ける。