「…廊下の方、騒がしくね?」 ―――それから壱夜が口を開いたのは、三分と経ってなかったと思う。 『うちも思っててん』 何故だか騒がしい廊下に、ざわついてる様子の生徒達。 お互いに顔を合わせ首を傾げると、直後にそれがどうしてなのか知ることになった。 ―――バンッ! 突然の物音にビックリして振り返ると、そこには息を切らした色黒のハゲ―――もとい、野球部の辻本くん。 力任せにドアを開けたせいで教室中の視線を集めながらも、彼は特に気にしない様子でズカズカと机の間を歩いていく。