『日向の奴ぅ…』 あたしは机に顎を乗せると唇を尖がらせた。 『アイツな、うちに隠し事してんねん』 「隠し事?」 それまで肘をついて、眠そうに天井を見上げていた壱夜が首を傾げる。 あたしは眉を下げて溜息を洩らすと、窓から見える雲一つない空を見上げた。 『なんか…寂しいなぁ』 小さく呟いたあたしの横顔を、壱夜は静かに見つめていた。