答えるように疾風も笑い返しながら、その姿を空間にスーと溶かしていく。 ダイアモンドのようなキラキラした光になって、徐々に形が消えていく。 胸が張り裂けそうで、こんな疾風の最期に心が病んでしまいそうだった。 『疾風っ!』 黙ってられず思わず叫んだあたしに、疾風はもう届きもしない言葉を口パクで伝えて来る。 『―――――…』 何とか意味を理解したあたしに疾風は笑い―――…そして遂に、キラキラした光と、最期の言葉だけを残して消えてしまった。