…そして、分かってしまった。 疾風の―――その切ない胸の内が。 『大悟が目覚めたのは夢みたいなんや。それくらい嬉しい、けど…』 ―――実感させられる。 『俺があいつの目にうつる事はこの先なくて、死んだ事が…今更怖くなってくる。だから…』 ―――悲しくなる。 『そんな勇気、俺にはないんや』 …涙が出そうだった。 あんなにも望んでいた大悟の目覚めを、こんなにも切ない気持で待っていたなんて。 疾風らしくない、胸が苦しくなる気持ちに涙がこぼれそうだった。