…そんな時。 「いきなりごめんね、君にちょっと聞きたい事あって」 「え!?」 さすが、我らが救世主。 日向に背を向けて、今にも行ってしまいそうだった仁美ちゃんの腕を掴むと、お得意の柔和な笑顔。 これには小さいながらも、周りから黄色い声が上がる。 本当に壱夜には、眉目秀麗の言葉がよく似合う。 キラキラと夏の日差しに透けた銀髪が、風に吹かれてサラサラと揺れた。 「近藤大悟って…君のお兄さんだよね?」 「……っ…」 壱夜の優しい、だけど確信を捉えた言葉に、仁美ちゃんは目を見開いた。