言葉に詰まった日向が固まったままでいると、仁美ちゃんが戸惑った感満々の顔で首を傾げた。
「あのー…杉山先輩?」
息を整えながら額に流れた汗を拭うと、可愛らしい声が耳に流れて来る。
どうやら仁美ちゃんも、日向の存在を知っているらしい。
そんな彼女に日向が何も返せずにいると、あたしを見つけた日向が目で“来い”と伝えて来る。
仕方がないから地上に降り立って日向に近づくと、口パクで“どうすんねん!”と、あたしにも分からない事を言って来た。
…しまった。
勢いで追いかけたのは良いものの、そこまで考えていなかった。

