―――☆
「ちょっとごめん!」
「…え!?」
戸惑ったままの疾風と、それを見守る形でいた壱夜を残して日向達を追いかけて来ると、ちょうど日向があの子に追いついたところだった。
いきなり手首を掴まれた事に驚いたのか、仁美ちゃんは困惑していて…
校門で行われるその光景に、周りの生徒が興味深そうに視線を向ける。
一部始終だけを見ていると、まるで日向がナンパでもしているみたいだ。
良い意味でなのか悪い意味でなのか、学校内で名の知れている日向に、周りから「杉山」やら「日向」やら、コソコソと途切れ途切れに話声が聞こえてくる。

