『―――って…』
小さく、呟く。
それに「え?」と、聞きづらそうに日向があたしへと背をかがめ…
『―――あの子を追って!早く!』
「はぁ!?」
まるで刑事ドラマにでも出て来るような台詞を発したあたしに、日向は素っ頓狂な声を上げた。
「な、何で俺が…」
『ええから!』
「ええくない!」
『早く!』
「何でや!?」
『―――っ…あの子が、昨日言ってた仁美ちゃん!お願いやからはよ追いかけて!』
勢いに任せて息継ぎなしで言い切ると、日向は一瞬目を見開いて、その後軽く舌打ちすると直ぐに走りだした。
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