『なぁ、まさか…』 「うん、分かってる。言うな」 相当悔しいらしい日向は頭を抱えるとその場にしゃがみ、あたしが聞こうとした“それ”を口にする。 「今日、短縮授業や。忘れてたわー…」 はぁ…と大きく溜息を吐くと立ち上がり、不貞腐れた感じでこっちに目を向けた日向にあたしは歯を見せて笑った。 「笑うなや」 『えー。だっておもろいやん?』 「うるさい」 『うるさくて結構』 途切れることなく言い合いを続け、日向の肩をポンと叩くともと来た道を引き返す。